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ワラビー(ベネッツワラビー) Bennetts Wallabies

優雅に飛び跳ねるワラビーを眺めることができるのは、田舎ならではの贅沢な趣味です。その姿は、まるで毛の生えた恐竜そのもので、さながら映画ジュラシックパークの映像が目の前で展開されているようです。


ベネッツワラビー

ワラビーは50種類以上いますが、その中でもベネッツワラビーが一番飼いやすいといわれています。体長は約75cm、体重は13kgから23kg位。オスの方がメスより大きいです。妊娠期間は28日から34日で、1回の出産で1頭を生みます。生まれた赤ちゃん(ジョーイ)は、自力で母親の袋の中に入り、その後約10か月間そこで育てられます。寿命は10年から15年位です。


飼育場

ワラビーの飼い方

どんなペットになるか:ワラビーは観賞用と考えた方がよいでしょう。犬猫のように人間に馴れることを期待すると、飼育を始めた後でがっかりしてしまうかもしれません。しかしながら、幼少からミルクを与え続けるとある程度人間に懐いてくれますので、後は飼い主の方がどれだけスキンシップに時間をかけるかということにつきます。

ミルク飼育:体重1.5kg弱位の時から約3か月間、ミルクを1日4回(例えば、朝7時、昼12時、夕方5時、夜10時。その後1、2か月経った頃から、1日に与える回数を徐々に減らすことも可能。ただし、固形物を食べるようになればの条件付き)、1回あたり30cc(個体によっては45cc)与えます。ミルクが冷たすぎたり、熱すぎたりすると、飲むことを拒否しますので、ミルクの温度は人間の体温よりやや温かめにします。そして、ワラビーを袋に入れるかタオルで包んだ後、片手でワラビーの両目を覆いながら、もう片方の手で乳首の半分ほどを口の中に挿入しミルクを与えます。これは母親の袋の中でミルクを飲む時と同じ状況を作り出し、ワラビーをリラックスさせます。ミルクを与えた後は、乳首やほ乳瓶を、雑菌の繁殖を防ぐために冷蔵庫に保存します。なお、自分で排便ができるようになるまでは、ぬるま湯をつけたテッシュなどで肛門付近を優しく刺激し排便を促してやる必要があります。この作業をミルクを与える前にすると、よくミルクを飲んでくれます。ミルクを与えた後は、袋に入れておく(袋をワラビーが入った状態で床面より数センチ高くなるように吊るし、入ったり出たりすることができるようにしておく)とワラビーが安心します。

飼育環境:ワラビーは身体の構造上、常に飛び跳ね回れる環境で飼育されなければなりません。ものの本には、2m×2mあれば十分などと書かれていますが、健康を維持するためには不十分です。1、2頭飼育するのに、最低でも14m×14mの広さは必要で、外から中が見えず、かつ外敵の進入ができない構造が理想です。フェンス内には、大型犬用の犬小屋などを餌置き場や降雨時の避難場所として置いておくと便利です。

餌:餌は、ビタミンEとセレニウムを十分含んだワラビー専用ペレットと牧草(雑草)またはアルファルファヘイ(ルーズタイプ。固形のキューブタイプでないもの)を日常的に、1、2週間に一度は林檎や樫、欅、楢などの枝(毒性の強いものやとげのあるものは与えてはいけません)を与えます。ただし、キャベツは与えてはいけません。専用ペレットと木の枝は、白筋症や壊死桿菌症の予防に欠かすことができない非常に大切なものですので必ず与えてください。当ファームでは、木の枝はワラビーの副食と言うよりはむしろ主食に近いものであると考えています。それから、常時新鮮な水を飲めるようにしておきましょう。

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飼育上の注意:警戒心が強く、ちょっとした物音にも驚いてパニック状態に陥り、フェンスや壁などに激突して死んでしまう事故が多いため、犬や子供を近づけない工夫が必要です。フェンスの外から犬に追いかけ回される(フェンスの外回りを犬が走り回り、ワラビーを追い立てる)のが一番良くありません。それから、ワラビー飼育の初心者からよくある相談事は、「雨中のワラビーを見て風邪などを引かないか心配」というものですが、大抵の場合そのままにしておいて問題ありません。付け加えますと、日本のほとんどの地域では、雨風凌げる場所さえあれば、冷暖房も必要ありません。何らかの理由でワラビーを捕まえる時には、尾のつけ根を持つようにします。保定する際には、後ろ足の凄まじいキック力を考慮し、必ずワラビーの背中を自分の方に向けるようにします。

病気予防:夏の間は、毎月5、6日間、コクシジウム予防の薬を水に混ぜて飲ませます。また、春と夏の年2回、虫下しの薬を餌に混ぜるなどして食べさせます。さらに、できれば、2年に1回、破傷風のワクチン接種をお勧めします。その他、トキソプラズマ予防のため、猫がフェンス内に入らないように注意しましょう。

生後間もない赤ちゃん(Photo: Courtesy of Dave's Animal Farm)

顔を出したばかりの ベネッツワラビーの子供とその母親

袋に入ると一番安心!

ワラビーの飼育には、専用ペレットを用意したり、フェンスを立てたりとかなりコストがかかります。その辺を飼育する前によく考慮してください。

出産情報:エキゾチックアニマル出産情報をご覧ください。

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