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チンチラ(ヴァイオレット) Violet Chinchillas

チンチラは南アメリカのアンデス山脈原産の動物です。良質な毛皮を目的に乱獲され、絶滅寸前までその数を減らしました。今では現地政府によって厳重に保護され、ワシントン条約でも取引が禁止されています。私たちが飼っているチンチラは、20世紀初頭にアメリカ合衆国に輸入され、人工繁殖によって増やされたもので、ワシントン条約の対象外です。

チンチラは夜行性の草食動物で、20年近く生きるものもいます。ノミが入り込めない程体毛の密集度が高く、高級毛皮として珍重され、乱獲されたのも仕方がないといったところです。野生の個体はグレーに黄色いまだら模様が入った色をしていますが、人工繁殖の個体はグレーがほとんどで、他にベージュやブラック、ホワイト、ヴァイオレット等があります。

当ファームのチンチラは、アフリカで生まれた突然変異色(ヴァイオレット)の体毛を持つチンチラの子孫。

Both photos: N.Kamata

歴史:チリで働いていたアメリカ人の鉱山技師チャップマンが、1923年にアメリカ合衆国に連れて帰った12匹が、現在のチンチラの祖先です。以前に、何人もの捕獲者たちが、チンチラの低地への急な移動に、失敗しているのを知っていた彼は、高山で捕獲した11匹のチンチラを、1年かけて徐々に低地に降ろしてきました。この間、直射日光を避けるために日陰を作ったり氷で温度を調節したりと、大変だったようです。こうして徐々に環境に慣らされたチンチラは、長い船旅を経てロサンゼルスの港につく頃には、12匹に増えていました。その後、食事と生活環境について研究を重ねた結果、ようやく売りに出されるようになりましたが、当時、1つがいの値段は、現在の日本円にして、約40万円もしたそうです。現在、繁殖家の努力によって、増やされたチンチラは、推定100万匹以上にもなっています。                

食事:専用ペレットとヘイキューブが市販されています。それらに加えて、ひまわりの種やりんご、レーズン、桑の葉等の嗜好品を時々少量だけ与えます。ただし、野生のチンチラは栄養価の低い乾燥した草をメインデッシュ(他に種子、サボテン、木の根等)としているため、嗜好品の与えすぎに注意してください。

現在使っているペレットを、別なブランドのペレットにかえる必要性がでてきたときには、新旧ペレットをミックスし、1、2週間かけて、徐々に新しいブランドのペレットにかえてゆかなければなりません。急な食事の変化は、敏感なチンチラの消化機能に多大な影響を与えてしまいます。このことは、チンチラブリーダーの誰もが口をそろえて言っています。注意しましょう。

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繁殖:最低でも、生後6か月すぎてからの交配をお勧めします。妊娠期間は111日で、通常2、3頭、多いときで5頭ほど生みます。生まれてきた子供は、毛が生え揃い目も開いていて、すぐに歩き出します。かつて我が家で生まれたチンチラの子供は、当日私が目を覚ましたときには、歩き回っていたと言うより、すでに走り回っていました。野生では決まったペアで繁殖をすると思われていましたが、飼育下で1頭のオスに対して複数のメスを交配する事が可能と証明されてからは、4頭から12頭のメスを交配させるのが一般的です。

病気について:チンチラの病気としてもっとも多く見られるものに、下痢があげられます。下痢が水状の場合は、薬を投与するか獣医さんに連れていくか、緊急の判断が必要です。しかし比較的便が原形をとどめている場合は、ペッレットの量を減らすか与えないようにするかしてしばらく様子を見ます。ただし、ヘイキューブだけは十分な量を与えてください。

参考文献:ALL ABOUT CHINCHILLAS ( Karen Zeinert ) & CHINCHILLA HUSBANDRY ( Jim&Lurlie Adams )

チンチラを飼う前に:チンチラは草食動物のため、他の肉食動物に比べて排泄物の臭いがほとんどなく、理想のペットといえます。しかし、湿気や暑さに弱い動物で、日本で飼育する場合、夏の間ずっとエアコンが必要です。経済的理由で、エアコンをつけたままにできない方は、残念ですが飼育を諦めるべきです。その他にも、チンチラペレットやアルファルファヘイキューブ、チンチラダスト(砂浴び用)等を日常的に供給しなければなりません。また、チンチラダストで砂浴びをさせると、砂が舞い上がり、部屋のテレビやステレオ等に悪影響を与えることを考えなければなりません。エアコンのフィルターも頻繁に目詰まりします。このようにアメリカではポピュラーなこのペットも、日本で飼育するとなると、かなりコストがかかりますし、掃除もそれなりに大変です。その辺を飼育する前によく考慮してください。 

飼育上の注意:チンチラペレットの代わりにウサギの餌を使う方が多くいるようです。しかし、ウサギの餌は栄養価が高すぎチンチラの寿命を縮めることになるので、常時使用することはお勧めできません。値段が高くても、チンチラ専用のペレット(バナナ等の乾燥フルーツが入っていないもの)を使用してください。チンチラダストも代用品ではなく、専用ダストを使用してください。また、歯がのびすぎるのを予防するために、囓ることができる石や板を、常時ケージの中に入れておいてください。

チンチラの専用飼育ケージ

出産情報:エキゾチックアニマル出産情報をご覧ください。

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